ブナの根開けが美しい、融雪の隠居池
信州や上越のブナの芽吹きの情報が入ってきます。天水越のブナ林へは大厳寺高原からの林道が地震の影響と残雪で、未だ不通の様子。鍋倉高原関田峠の開通は5/27からの予定とのこと。そこで、昨年初めて出かけた雨飾高原、鎌池〜隠居池へと向かうことにします。天気は下り坂、小雨の予報で、霧風景が期待できるかもしれません。遠出するのは2月の木曽新滝氷瀑遠征以来です。
21日夜9時発、途中PAで仮眠(寝袋で熟睡?)し、朝5時前に鎌池先の除雪終了点に駐車します。すでに先行車が3台駐車していました。残雪が多いですが、アイゼンがいるようなアイスバーンではありません。モンベルのチェーンスパイクを長靴に装着して出発します。これは簡易なアイゼンで、ゴムで長靴にでもひっかけて装着できるすぐれものです。
駐車場所から5分ほどで林道をそれ、隠居池(オジイケと読む)へと向かいます。少し霧がわいてきました。ブナの芽吹きが見事です。
綺麗な根開けを作っています。氷が解けつつある池面との対比が高原の初夏の雰囲気をかもしだします。
氷の中から芽吹く”ど根性ブナ”は、まだ芽吹き前。幽玄な光景が一面に広がります。
1〜2時間、夢のような霧の世界で撮影、8時前ごろには大雨になってきました。ゴアの雨具、リュックカバ−と万全な準備はしていますが、いかんせんペンタックス645が水没してはたまりません。いったん車に避難しましたが、小雨にはならず、鎌池に転進。
鎌池でも雨はやむ気配なく、雨で体も冷えてしまい、撮影する気力もなくしてしましました。9時前に帰路につきましたが、思い描いた通りの霧の中の芽吹き風景を撮影できた、幸せな一日でした。
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