すこやか健康教室
「免疫力を高める!」のご報告
2月23日に恒例の栄養教室を行いました。今回のテーマは「免疫力を高める食事」という内容でした。
まず院長から免疫力とは何か?という説明を行いました。病原菌から身を守るのはもちろん、動脈硬化にも免疫や炎症が関係している、という内容の講話でした。
管理栄養士から食事に関する解説
次に管理栄養士の宮川曜子先生から食品、食事に関する解説がありました。
参加者は約20名で、恒例の試食会(バナナきなこレーズンヨーグルト等)も大好評でした。
免疫力を高める食品について
当日のレジメから抜粋します
発酵食品 |
発酵中に発生する酵素が、善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。 |
抗酸化パワーのある食品 |
抗酸化ビタミンA・C・Eやポリフェノールは、体内の活性酸素を減少させます。 |
食物繊維を多く含む食品 |
腸内の発がん物質や有害物質を排泄し、腸内をきれいにします。便秘も予防します。 |
身近な食材と特徴や効果
- ヨーグルト/腸内の善玉菌を増やして免疫力アップ
- 食物繊維を含むドライフルーツ・ナッツ、ビタミンたっぷりの果物をプラス。
- 胃酸に弱いため、食後のデザートに。
- 熱に弱いため、料理に使うならドレッシングや、ニンニクやキュウリとあわせてサラダに。
- みかん/ビタミンCたっぷりで免疫細胞を活性化
- 袋や白い筋には食物繊維が豊富。便をスムーズに排出させ、腸内環境を改善して免疫力をサポート。また、脂肪を分解して体内への吸収を抑える働きも。
- 「陳皮(ちんぴ)」とは、みかんの皮を干したものをいい、咳止めの生薬に。
- バナナ/免疫細胞を活性化・腸内環境をキレイに
- 黒い斑点(シュガースポット)が現れてきたら、熟成されてきた証拠。免疫力を活性化させる効果も強い。
- ヨーグルトとのコンビは最強。
- 加熱しても免疫サポート作用は変わりません。
- にんじん/β-カロテンが粘膜を強化し、バリア機能を高める
- 生より、茹でたり煮たり、また油を使った料理で吸収率がアップ。
- ジュースにすると、ケーキやパン・クッキーの生地、スープ・ポタージュ、炊き込みご飯に入れて利用できます。
- 緑茶/カテキンが抗菌・抗ウイルス作用を発揮
- インフルエンザウイルスをはじめ、O-157など食中毒を引き起こす細菌とも闘う。
- 沸騰したてのお湯で入れるとカテキンがよく出る。
- 水に溶け出さず、茶葉に残るカロテン・ビタミンEにはがん抑制作用も。
- 干し柿・干しブドウ/ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富
- 干し柿の場合、干すとビタミンCは失われるが、カロテンは生果の約3倍に。
- 白い粉は果糖・ブドウ糖などの糖質、喉の痛みや咳に効く漢方にも使われる。
- キムチ/食物性乳酸菌が腸で働き、悪玉菌を排除
- 発酵の過程で乳酸菌が適度な酸味をつくる。
- 唐辛子の辛味成分カプサイシンや野菜の食物繊維は腸内を適度に刺激
- 優れた殺菌力や解毒作用を持つにんにくは、O-157などの細菌や風邪ウイルスも撃退。
- 納豆/納豆菌の抗菌力・イソフラボンの抗酸化作用も
- 納豆菌は繁殖力が強く、生きたまま腸に届く。
- よくかき混ぜて、ネバネバの糸をたくさん引かせれば、消化吸収率アップ。
- 加熱しても効果は変わらないため、みそ汁やおかずにも。
- キウイ/ビタミンCが免疫細胞の活動強化・果物トップクラスの食物繊維
- 免疫細胞の数を増やしたり、活性化したりする。
- 食物繊維の含有量は生食する果物の中ではベスト5に入る。
- たんぱく質の消化・吸収を促進させ、胃もたれを防ぐ効果も。
- アーモンド/ビタミンEによる抗酸化作用・食物繊維も豊富
- ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞膜を見張って活性酸素を撃退し、細胞を酸化から守る。免疫細胞の活性化も助ける。
- 脂肪分はオレイン酸を多く含み、身体に吸収されにくい。また心臓病のリスクを低くする。
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