京都の内科 循環器内科、谷口医院

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放射線検査の被曝について

福島原発の事故の後、放射線被曝の話題が皆さんの関心を集めています。放射線は基本的には浴びないですむのにこしたことはないものです。しかし、医療検査には放射線検査がつきものです。検査の被曝はどの程度なのでしょうか?

胸部レントゲンの場合

胸部レントゲン写真1枚の被曝線量は0.05mSV程度で、一枚の胸部レントゲン検査で受ける被曝は、日本人が年間に受ける自然被曝の約1/10から1/20程度です。年一回の胸部レントゲンチェックによる被曝がとても少ないことがわかるでしょう。

CT検査の場合

皆さんよくご存じのCT検査での被曝量はどうでしょうか?胸部や腹部のCTで5mSV(胸部レントゲン100枚分)心臓の冠動脈を見るためのCTでは10-25mSV(胸部レントゲン200-500枚分)と、放射線被曝としては決して少ないとは言えません。
しかし、レントゲン検査の有益性を考えた場合、被曝が多いから、CT検査はしてはいけないのかといえばそんなことはありません。
病気を早期に発見できたりする有益性のある検査は、是非行うべきです。ただし、明らかに不必要であろうと思われる
“大丈夫と分かっているが念のために…”とか
“胸の検査をしたのでついでに腹部も見てほしい…”とか
安易な検査については被曝を避けるべきです。
一時、日本でのCT検査の多さが発癌に結びついているのでは、との仮説が欧米からあり、マスコミでの話題を集めていました。いずれにしても、放射線検査は必要最小限かつ有効に使う事が大切です。

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[発信日:2011-05-27]
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